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Seagate製HDDが起動しない

2,3年ほど前のことだったと記憶している
「Seagate製HDDで重大なファームエラー」という騒ぎがあった

▼実はこの事件 小生にも降りかかったのだ
今から2年程前
突然PCが起動しなくなった
BIOSがHDDを全く認識してくれないのだ
そうして 我が Seagate Barracuda 7200.11  (Firmware : SD15) 
話題の主役の一人であることを知って愕然としたが
当時忙しかったこともあり
そのまま2年も放置しておいた

▼恐怖のロック原因はファームウエアの不具合らしく
あるタイミングで電源を落とすと
次回起動時にHDDにロックがかかり
アクセス不能になりファームアップも不可能になるという
とんでもない話であった

▼今回 ロックされたまま2年も放置しておいたHDDを 何とか救いあげるべくネットを調べると
ロック解除の方法があった! http://www19.atwiki.jp/seagatehack/pages/1.html

▼そこで 先人のご努力に感謝しつつ 挑戦することとした
シリアルポートで通信する必要があるが
以前「玄箱PRO」をハックしたときのケーブルが活用できる
写真は「携快電話」に付属していた「USB-PDCコードver3.00」の
シリアル側をばらしたものである

さて 全体の結線状況は;

シリアル端子のピンが小さく 接続に小技が要ることを除けば 簡単なものである
この状態で PCにつなぎ TeraTermで動作確認してみる
TeraTermとは Windows向けのターミナルソフトで
RS-232C端子などに接続した装置とCOMポートを介して通信することができるものだ
(今回はUSB変換ケーブルを介して通信)

そのTeraTerm の設定は

こんな感じ (COMポートの番号はPC環境による 以下ではCOM9が使われている)
これで一旦HDDの電源を入れてみると TeraTerm の表示は

この表示なら認識しているようだから 配線に問題はなさそうである

▼次は電源を切って基板を一旦取り外し
(外すにはT6のトルクスドライバが必要なるも 小生はマイナスドライバで強引に...実に危険...)
HDD本体の端子と基板の接点を絶縁する (オレンジのクリアファイルを切って使った)

絶縁体の位置を調整しながら
基板を元に戻し ネジをやや軽く締める

基板だけ電気的に浮いている状態でハックし そのままHDDモータ/ヘッドを接続するための仕掛けは整った
いよいよスタートだ

①HDDの電源をON (スイッチがあると楽)
②TeraTermで 「Ctrl+Z」 を入力

しばらく(...長く感じる...)すると F3 T> のプロンプトがでるので

③「/2」を入力

すると F3 2> の表示が出るので

④「Z」を入力する

Spin Down ができたようだ

▼ここで 電源ONのまま 基板からHDD本体へ電源/信号を送るため
オレンジ色のにくいやつを取り去る
(基板上に工具やネジを落としてショートさせないよう注意)

⑤ネジを若干緩めて 絶縁体を引き抜く (基板が水平方向にずれないよう注意する)
⑥ネジを慎重に締める
⑦下図では表示が隠れているが F3 2> で「U」を入力
すると Spin Up Complete ~ が表示されるので
引き続き 図のように入力する
「/a」 でのコマンドエラーは 小生のうっかりミス(aが意味を持つコマンドでなくてよかった...)

⑧電源をOFFにして 10秒以上待ってから
⑨「m0,2,2,,,,,22」のコマンドを入力すると...
上図のように ~Format Successful ~ と表示されるが心配ない データは残っていた

最後に電源OFF 結線を外して完了

▼HDDのロックを解いただけなので 何かのタイミングで再ロックも考えられ
急いでPCに繋いで 恐る恐るデータをバックアップした
当たり前のアクセス音が 馬鹿にうれしい
完全に直すには ファームウエアの更新が必要となる筈だが
まずは めでたしめでたし
ファームウエア変更は 後日 その気になったら取りかかることとしよう

▼データバックアップ作業で
大切な ある「レシピ」を取り戻せたことが なによりうれしい
偉大なる諸先輩に 改めて感謝申し上げる

これを機に バックアップ体制を再編したことは 云うまでもない

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