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8ミリ映写機 M35 を修理

過去の記録をデジタル化しているがその過程でこんなものが出てきた

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懐かしき FUJI FILM の FUJICASCOPE M35 である
早速スイッチを入れるも モーターが回る音だけで 動く気配がない

雨も降っているし
これで少し遊ぶかぁと 内部を点検する方法を探る

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なんのこともない 真ん中に大きなネジがあるではないか
これをゆるめると

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なんとも機械的な中身だ
そんなに酷使していないからか 意外にきれい

今時の機器は「開けると保証できません。」
昔の機器は「不具合があったら、開けてチェックしてみて。」と言っているようだ
そうして 多くのことを学んできたような気がする
今は ブラックボックスが多すぎる

案の定 モーターの動力を伝えるベルトが切れて ボロボロになっていた
30年以上も前の代物で パーツもデータもない
寸法測ってベルトを作るのは かなり手間暇掛かる

こんな時は ネット検索に限る
O-リング P50AP が使えるという情報は直ぐ得られた

早速ホームセンターで P50Aを見つけた
最後のPの意味は不明なるも
サイズは適合しそうなので購入(¥248/2本セット)
1本で良いのだが.....

この真ん中のプーリーに

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ちょいちょいと 引っ掛けて終了

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ちょいと太い気もするが 手で回した感じでは良好
電源を入れて試運転するが 機能するのは巻き戻しのみ
正転ではモーターが苦しそうに唸る
どうやら正逆切り替えのカム等の動きが怪しい

長年動かしていない「動くもの」は こういう単純な可動部の固着がみられるものだ
グリスアップして 正逆切り替えノブを ガチャガチャやることしばし

おお 動いた

モーターがやや焦げ臭いが 直ぐ馴染んで臭いもなくなるだろう
一緒に出てきた 8ミリフィルムを装填し 壁に映してみる
タタタタタ と 懐かしい音(今となっては騒音そのものだが)とともに

30年以上も前の.....

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さあて 次は この映像をデジタルにしなくては
ビデオからDVDに等の 電気的な変換と違い
一旦可視光になって壁に反射するものを取り込まねばならない
どんな仕掛けが必要か
呑みながら考えるとしよう

この画像を見た限りでは スクリーンの撮影もまんざらではなさそう
画面の点滅とカメラのシャッター周期をどう合わせるかが問題だろうと思う

さすがA型の人間
映写機の箱に 予備のランプがさり気なく入っていた

デジタル化完了まで この映写機が再び故障しないことを祈るばかりである
そうして 8ミリフィルムを切って繋げるスプライサーや

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エディターまで揃っていたのだ

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デジタル化してから編集する方がよっぽど効率的なので
これらの出番はないだろうが
スプライサー用の接着テープも残っており フィルムが切れた場合にも安心

それにしても 我々は幸運な年代なのかも知れない
技術の飛躍的向上を 順を追って体感できるのだから
これからはどうだろう
4K や 8K って そんなには感動しないのではないだろうか と思ってしまうのだ
「我が家のスタートは 2DKだ!」...って 関係ないか

【追】その後、この映写機を「8ミリ映写機M35のランプをLEDに」改造しました。

コメント

  1. furu より:

    どうもです。

    昔の記録していたメディアの変換は結構大変ですね。
    やはり8mmビデオからDVDへの変換で、外注が高くてネットで8mmビデオのジャンク品を
    探して購入し、それでダビングしたことを思い出しました。
    ・・・・ネットオークション事始めでした。

    ところで楽屋落ちで申し訳ありませんが、試写しているのはもしかして、某国のアルジェスではありませんか?

    • 工房管理人(ireba) より:

      コメントありがとうございます。
      良くお判りに...
      大当たりです。窓からの懐かしき眺めです。
      小生も記憶が曖昧で、どんなものが出てくるのか楽しみです。
      公開できる内容でしたら、お裾分けしたいと思っています。いつになるか分かりませんが.....