少し 風がさわやかになると
音楽が似合うようになる
ヨーロッパでは 本物を聴く習慣があり
耳が肥えているようだが
ニッポンでは まだまだのようだ
私のように 本物を知りもしないのに
若くして オーディオに夢中になったりするのも
おかしな現象である
再現すべき本物を 知りもしないのに
高忠実度を求めるという 不思議
そんな 矛盾が
マニアックな世界には多いようだ
もとより 趣味の世界だから
理屈で考えては 失礼なことなのだが
不可思議なことは多い
天井から床まで 数メートルもある
そんな ホーン型スピーカーが理想だった
ジャズのピアノやサックスが
すぐ近くに存在するような
そんなバーチャルな世界を 妄想したが
経済的に夢をかなえられる様になった頃
自然に 目が覚めた
若者の夢は こんなものなのかも知れない
不条理や 不合理が あってもいい
それが若さの特権で
それを ゆったりと構えて 見守る
そういう 大人の社会を 築く必要もあろう
良し悪しを決め付ける レールを 敷きすぎていないか
あれも駄目 これも駄目な 環境が
若者の夢を 潰してはいないか
秋の風に ふと ニッポンの文化を思う
学力テストの 順位に 何の意味があるのか
知事が騒ぐことなのか
運動会で活躍する子に 何を与えたか
大人の都合なのか 秋から春の運動会に
そんな 諸々のレールを 敷き直すときではないのかと
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