会社から 次々と 卒業していく 先輩たちは
ニッポンの 戦後の飛躍的な成長とともに
そう ほんとうに
ニッポンの成長と一緒に育ってきたのです
工業化のために 何が足りないのか
効率化のために どうすれば良いのか
無駄はどこにあるのか
品質管理ってなぁに?
そんな毎日が 自らの成長と重なって
一歩一歩 勉強の日々だった筈です
そうして 今があるのですから
先輩から その数々のノウハウを学ばない手はないのです
が
「すべて 教えて下さい。」と言ってはいけません
「ポイントは 何ですか。」と問うてはいけません
なぜならば
先輩は 系統立てて 自分の来し方を
整理していないのです
過去から現在までを きちんと覚えている訳ではないからです
あなたの先輩が 今思い出せるのは
つい最近の経験なのです
あなたの仕事ぶりを見て
自らの ほんの少し前の姿と比較しているに過ぎないのです
先輩に 「私と同じ年代には どんな仕事を?」
と問いかけてみるのも良いでしょう
「そういえば あの頃は...」となれば フェイズはいい感じ
歴史を理解して 少しずつ 紐解くような
そんなシチュエーションを 設定できれば最高でしょう
師としての先輩も
自らの 成長プロセスを ひとつひとつ 思い出すことでしょう
そうして 改めて 過去を振り返ることで
自分が スーパーマンではなく
若い頃は ... と 思い出すこともあるでしょう
失敗の連続もあったかもしれません
先輩に 教えを請うてはいけません
背中を見ながら 先輩の
過去を想像してみるのは良いでしょう
教えてもらうのではなく
引き出して 自分のものにしなければならないのです
先輩たちは 否応なしに
理解の範疇を超えるものさえも 取り込み 糧としてきたのです
そうです ハッキリ云えることは
先輩は 教えられて育っていないので
(自分で 覚えるしかなかったので)
教え方が とても下手くそです
さて そんな先輩に 貴重な経験を思い出させるのは
あなたの 一途な心持ちに 掛かっています
明日は どう声を掛けますか
先輩も 心待ちにしているかもしれません
これからのニッポンを
あなた方に託すのですから
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