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あの頃

7,8年前だったと思う
ワークシェアリングが 流行り事のように
話題にのぼった

一定の雇用量を
より多くの労働者の間で分かち合うことをいう
とても わかりやすい考え方だ

今はどうだろう
皆が 自分のことだけを 考えている
少なくとも
ニッポンの企業は
その昔の 「家」を守るがごとき
我慢こそが ワークシェアリングだと
思い起こせるはずだ

皆で辛抱すれば
それがまた 大きな原動力になる
そんな 秘めた力を 忘れたとは 思えない

ニッポンの 伝統で 乗り切れないのか
なにもかも 欧米風に 差別化することに
誰が満足するのか
姿も見えない 投資家か

投資家に ニッポンの秘めたる力を
見せるときではないのか
おそらくきっと その我慢の用意は
多くのニッポン人にある

力を合わせて 辛抱の時が来た
ワークシェアリングは ニッポンのお家芸だ
みんなで チャンスを ものにしよう

本当の チャンスだ
我慢が アイデアを生む
我慢が 秩序を生む
我慢が 連帯感を生む

しばし忘れていた 老若の
コミュニケーションの 良いタイミングでもある

がんばれ ニッポン
がんばろう ニッポンの明日のために
我慢を 楽しみに変えるのは
得意だったでしょう

さあ もう一度
こんなチャンスは 100年に一度なのだから

神が 与えたもうたのやも知れぬ
この試練を
ニッポンのために

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