気

何のために働くのか
何のために生き続けるのか
何のために　呑み　食らうのか
愛すべき人たちのためか
己のためか
神仏に　導かれてのことか

アリが　えさを求めて　歩き続けるように
ひたすら　生き続けるのだ
日々　目標を定め
そうして　それを見失いながら
ひたすら　生き続けるのだ

生きる意味を　考えてはいけない
それは　もっと　悟りを開いてからのことなのだ
今は　ただひたすら　生き続けることを
考えれば良い
気持ちを　どこに据えるかなのだ

おいしい水や
おいしい空気
銀シャリのうまさ
山の冷たい空気
海のさわやかな風

どこにでも　生きる意味を見出せる
心の持ちようで
何もかもが　やさしく接してくれるのだ
自然体で　地球にすがる

それでいい

哀しければ涙せよ
楽しければ笑うがいい
喜びは分かち合え
怒るな
ゆったり構えて　真実を見つめよ
そうして　穏やかに　訴えるがいい
必ずや　理解してもらえる

生きるという　その意味を
考えるのは　まだまだ先のことだ
理解が及ぶのは　死の直前かも知れぬ
今は　ただひたすら　進むのだ

悟りを開けるのかどうか　その時まで
穏やかに　そうして　力強く
ひたすら　歩み続けるのだ
気
その気　何の気　気になる気
空気のように　誰に疎まれるでもなく
さらりと　過ごしたいものだ

悟りを開くとは
さて　どういうことなのか
とりあえず　何も求めず　何も考えず
さらりと　過ごす事に徹しよう
世界観が　変わるやも知れぬ

俗人の　それではあるが　気　を配りつつ