子供の頃
いつも おてんとうさまがいた。
いまでも おてんとうさまに 見つめられている。
おてんとうさまは
とてもやさしく
とても大きくて 本当に 大きくて
偉大な存在だった。
あなたの前では
とても隠し事なんぞできない。
そんな自分を 何度も 感じたものだ。
大きな大きな存在感は なぜ?
「そんな悪いことをすると バチが当たるよ。」
「おてんとうさまは いつも見てらっしゃるよ。」
「おてんとうさまに 恥ずかしいと思わないのかい。」
父や 母より 偉大な おてんとうさまが
いつも 僕たち いたずらっ子を 見つめていた。
おてんとうさまに 見つめられていると思うと
躊躇する。
そんな場面が
思い出される。
さて 今
おてんとうさまは ニッポンを 見つめていて下さるのか。
きょうも 太陽は 輝き続けているのだが。
妙に暖かい冬に
あらためて おてんとうさまを 思う。
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