電気ポットのお湯が出ないと、母から修理の依頼が。
お湯の出が悪いので洗浄したら、全くお湯が出なくなったという事だった。
よくある話です。
大量のスケールが付着した状態で、
一気に洗浄すると大きめのスケールが詰まってしまうんです。
師匠。それを直したんですか?
へい。こんな具合に...
スケールが大量に付着した状態でこの手の物でポットを洗浄すると、
はがれたスケールがポンプに詰まることがあるのです。
先ずはポットを逆さまにして底板を外してみる。
どうやって外すのか...しばし考える...
スリットがあるので、回しながら底板を爪から外すといい。
成程、そこ(底)まではなかなか気が付きませんなあ。
これは回転する底板を外したところ。
写真右のポンプを外して点検するには、外側のケースを外す必要がある。
2本のビスを外してから、
天板の爪を外して、外側のケースをずらす。
電源端子と小さな基板を外さないとケース全体が外れない。
電源端子は左右のロックを外すと簡単に抜けた。
更に爪でとまっている基板も外すと...
外側のケースが外れ、ポットの底にあるポンプにたどり着ける。
下の写真は、ポンプのケーシングを外した状態。
マグネットポンプだ。
モーター側の回転を磁力でインペラに伝える構造だから、
インペラが回らなくなってもモーターは回り続ける。
次はポンプ内部。
インペラとマグネットが一体になっている。
このマグネットとモーター側のそれが磁力で引き合いインペラが回転し、揚力が発生する。
良~く見ると...
内部には固いスケールがごっそり。
これではインペラが回らず(モーターは回っても)お湯が出ない筈だ。
てな訳で、
掃除後組み立て直して、一件落着。
ポット一息...なんちゃって。
めでたしめでたし。
お湯出たし。
尚、今回のアイキャッチ画像は、試みにAIに作ってもらいました。
何だか得体の知れない進化が...
人類にとってより良い未来となればいいのですが...
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