しばらく前に
叔母から聞いた 話である
こんなことを
急に思い出すのは
歳のせいでもあろう
小生が まだ3,4歳の頃の できごと
叔母が 自転車で
急な坂道を 苦しそうに登っていると
「おばちゃん たいへんだねぇ たいへんだねぇ」
と 叔母の背中を
一所懸命に押していたという
小生は
その叔母の自転車の荷台に
座っていたのだというが
さて
やさしいのか アホなのか
未だに
結論を出せないでいる
大人になってからも
知らず知らずのうちに 同じようなことを
何の抵抗も感じないで 実行してはいないだろうか
空気を読めないと
身勝手な善に なることがある
一方的な解釈の怖さ
荷台の幼き姿が重なる
善なる行いは
禅のこころを 持ってせねばならぬ
自らの利益を考えない善行
はたして できるのだろうか
ある日の妙なやさしさを 思い出し
改めて
悟りへの遠き道を思う
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