中庸
徳の最高概念といわれているが
理解が難しいフィロソフィーである
何に取り組むにも
その 程度を 知っておく必要がある
旨い酒は すぐ呑みすぎる
おいしいものは つい 食べすぎてしまうものだ
車に乗れば アクセルを踏みすぎ
仕事に取り掛かれば 時間を忘れ
人を見れば すぐ惚れてしまうのだ
だが よくよく考えれば
好きなことにのみ エネルギーを費やしていることに気付く
苦手なことは 後回しなのだ
大好きなものを 一番最初に食べる人と
大切に 取っておく人がいるようだが
どちらも メリット デメリットがある
ほどほどが 肝心なのだろうが
これが難しい
さて 喜怒哀楽は どうだろう
気持ちに素直に 動的に表すか
ぐっと抑えて 静かに考えるか
どちらも 人間的な行為なのだ
ここでも ほどほどが良かろう
とは思うものの
どの程度の ほどほどが宜しいやら
皆目見当がつかぬ
更に この ほどほどの程度は
時代背景にも左右されるようだし
人によって ものさしは大きく変わる
【 訓 】
物さしにかかわらず 気持ちをゆったり持とう
「ほどほど」の その程度なんぞ 気にせずに
食い過ぎるもよし
惚れ込むのもよし
「ほとほと」困るくらい 呑みすぎるも また よし
人生を 豊かにする そのためならば
豊かさの 評価もまた 様々ではあるが
大切なのは 楽しむプロセスだろう
結果は 後からついてくる
「とぼとぼ」 かも知れぬが
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