借り物への愛

ＮＨＫの報道によれば
犬や猫の　ペットも
レンタルが　存在するという

なんとも
云いようのない　驚きだ
生き物を
都合のいい時間だけ　可愛がるという
不自然さ

コミュニケーションが取れない
魚などとは違う
たとえ少しであっても　心が通うであろう
そんな動物を
時間限定で　一方的に可愛がる

そんなことが許されるのか
まあ
すぐに飽きて　捨ててしまうよりは　いいかも知れぬが
なんだか　身勝手な人間の
恐ろしい習性が
社会的に認められたような
とても不愉快な　心もちだ

機嫌の良いときだけ
わが子を可愛がるような
そんな　ゆがんだ愛情を　助長するような

責任の所在がない
借り物への愛が
まかり通って　良いものか

そういう　違和感を覚えるのは
私が　アブノーマルなのか
生きること　愛することへの
大いなる侮辱ではないだろうか

便利という言葉に
乗せられているだけなのかもしれないが
需要があるという　そのことが
どうにも　許せない