我が家の犬は息子に拾われた捨て犬です。随分歳を重ねました。散歩をしていると、色々なことを考えさせてくれます。例えば犬同士の対面では、すれ違いざまにほえる相手もいれば、全く互いに気にも留めないこともあるのです。当たり前なことですが、一体何が違うのでしょうか。
ニオイの要素が強そうですが、それだけでもないのでしょう、実に瞬間的に敵か味方か判断しているような、そんな反応のようです。 嗅ぎ分ける能力は兎も角として、人もまた初対面の人に対し同様に、瞬時に極めて動物的に相手の様子を窺ってはいないでしょうか。経験則か、遺伝子に刷り込まれたものか、何を秤とするのかは分かりませんが、五感をとぎすまし電光石火の早技で相対的な位置決めをしているように思います。その後、様々な情報から理性を持って最終判断を下すこととなるのでしょうが、さて、第一印象が外れていない確率はどの程度でしょうか。
犬を見習うことも必要かも知れません。知り得る情報が多ければ多いほど惑わされるものですから。 「一目惚れ」は案外本質を見抜いているのかも知れません。自分に素直に生きたいものですね。犬に教わるこの頃です。
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