かみさんも小生も歳には勝てず、
耳が少しずつ遠くなってきているようです。
「聞こえない」程ではありませんが、
「聞き分けづらい」という感じなのです。
雑踏などで多くの種類の音が耳に入ると、
会話中の、直ぐ近くの人の声が部分的に取り込み難くなって、
話の内容を 正確に受け取れないことがあるのです。
そうしてテレビでも同じ現象があり、
「聞き取る」ために少しずつ音量が上がってしまうのです。
今のところ音量をやや上げれば不便はないのですが、
遠くの大音量よりも近くの明瞭な音の方が、遥かに聞き取り易く
環境への影響も小さいのではと、最善の方法を探ることにしました。
当然のことながら、
お金を出せば「手元で聴ける」デバイスは直ぐ手に入ります。
それでは『Oh!しゃれ工房』としては面白くもなんともありませんので、
低コストで簡単に実現するものを探すことにしました。
その昔、ウォークマン等の音響機器のアナログ出力をFM電波で
カーステレオに飛ばすものがありました。
我がお宝を隈なく探すと...
やっぱりありました。
このプラグをテレビのイヤホン(ヘッドフォン)端子に差し込み、
FMラジオで聴けば良いのです。
電源は電池(単4・1本)で、非常にコンパクトです。
試運転してみました。
会話が聞き取りやすく、簡単に解決したかに思いましたが、
問題がありました。電池の消耗が激しいのです。
電源としてAC100VからDC1.5Vへの変換を考えましたが、
部品代もさることながら、電源を切り忘れたり、
オンオフの煩わしさがあります。
ならば「テレビのUSB電源からDC1,5Vを作れば、
電源のオンオフは連動できる」...と色々調べましたが、
部品代で2千円程は掛かりそうです。
更に我がテレビのUSB電源は、待機時にもオンになっています。
テレビのUSB電源に着目して、FMトランスミッターで検索すると、
なんと、最適な製品がありました。
このデバイスのUSBプラグ(写真右側)は、電源を取るだけでなく、
FMトランスミッターを内蔵しており、
左側のミニプラグに音声信号を入力すれば、FM電波で発信してくれます。
FM周波数は、87.8~98.8MHzで0.5MHz刻みで設定できます。
我がFMラジオで受信でき、送料込みで600円以下も魅力です。
早速使ってみました。
通常のイヤホンやヘッドフォン用の信号をミニプラグに入力した場合、
このデバイスではFM受信側の音量が小さく、
通常のボリューム位置では聞こえ難い状態でしたが、
テレビ側で スピーカーを駆動できるような設定にしたところ、
既存のFM放送同様に受信できました。
製品化されたものは数万円で売られているようですが、
FMラジオやFM受信できるスマホ(標準ではイヤホンのみ)さえあれば、
ほんの少しの費用で簡単に、
テレビの音声をワイヤレスで飛ばすことができるのです。
残念ながら テレビの待機時にもこのトランスミッターの電源がオンのままですが、
消費電力は小さいので我慢します。
長期間使わない場合のみUSBプラグを抜くことにします。
ノイズが乗っかることもあるようですが、
テレビ側の出力レベル調整やFM送信周波数の設定で
明瞭に受信できるのではないかと思います。
お試しは自己責任でどうぞ...
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