知

知りたいことが　山ほどあるのに
知ってしまうことに　躊躇する
そんなことがある

果たして　遠慮する程のことなのか
知りたいことが　山ほどあったのに
知ってしまうに　遅すぎる
そんなこともある

もっと　早く知りえたら　違っていたであろうのに
知りたいことが　山ほどありそうなのに
知りたくもない　ふりをする
そんなことはある

知って　何が変わるというのだ
思い巡らすその先を　考えあぐね
思い巡らしたその先を　あきらめもする
大きくもない展望に
悟り　ほど遠く

我が小ささを　改めて　心に留める
知
はかなき人生において
それは
現実を認識する　手立てのひとつ

夢を
大きくもし　そうして　小さくもする
知

おそらく　悟りの　大きな要素のひとつ
なのであろう
知り得たこと
それを　生かすも殺すも
おのれしだいなのだ

学び
それは　人に与えられた　特権
いついつまでも
謙虚に学ぶこと
それが　悟りを開くということ
なのかもしれない

何を求めて
人生を全うすべきか
まだまだ　学ぶことばかりである