五常は 五徳ともいう
儒教での徳 「仁 義 礼 知 信」 をいう
仁 : 人を思いやるこころ
義 : 正義を貫くこころ
礼 : 礼を尽くすこころ
知 : 知恵を磨くこころ
信 : 人を信じるこころ
これらすべてに 素直であれ との教えのようだ
徳の源の字は 悳 だという
まさに まっすぐな心もち ということであろう
「仁義礼知信」に まっすぐであれ ということだ
論語は
「こんなときはこうしなさい」
「そんなときはこうすべき」 という
how to ものではない
かといって 抽象論に終わっているわけでもない
読み手の 心もち や 理解度によって
その深さが変わるようである
それは 漢字が ひとつひとつ意味を持つ
いわゆる表意文字だからかもしれない
きっと そうに違いない
親父の背中のごとく 人によって 感じようが違うのである
奥が深いということである
2500年も前から
人は こんなにも 考えて暮らしていたのか と
我が人生の 貧しさを思う
【 訓 】
五常どころか 我輩は
三畳間すら 片付けられぬ
「徳」 に気付かぬまま まもなく暦を戻す
はてさて 「得」 ばかり考えませぬよう
とくと心に言い聞かせ
コメント