もう会うことも叶わず8年にもなるのだが
あいも変わらず 一緒に呑みたくて仕方がない
おやじの話である
呑めば 政治の話や 歴史や文化等など
議論は多岐にわたるのだが
大概は毒にも薬にもならない でも 興味深い
そんな展開になるのである
何が魅力なのか 今もって分からないのだが
なぜか惹きつけるものがあるのである
豊かな経験か はったりか
いずれにせよ 相手の気持ちを逆なでするようなことは
一度たりともない そんな 聞き上手でもあるのだ
なんだか 人生が ゆったりと広がって行くような
そんな 錯覚さえ覚えるのである
「うそつきを また 呼びにやる 日長かな」 てなことをいうが
人を幸せにする 大嘘つきだったのかもしれない
秋の夜長
大嘘つきと また 呑みたいと 思う
人を幸せにする
そんな 大嘘つきに なってみたいものである
コメント
もう8年にもなりますか?
月日が経つのはあっという間ですね.
先日,小高い山から下に広がる風景を見下ろす機会がありました.
そこには海があり山があり川があり,そして町がありました.
雄大な大地と果てしなく広がる海を見て,なんと人間の存在はちっぽけなのだろうと感じました.
宇宙,地球,海や山といった計り知れない自然の素晴らしさを感じたとき,自分の無力さを感じます.
しかし,それはネガティブな思考ではなく,むしろポジティブに.
自分は無力だということを何の抵抗もなく受け入れられる.
そして今まで思い悩んでいたことが,いかにばかげていたかを思い知らされる.
それと同じことが,「懐の深い」「器のでかい」と言われる人にであった時,感じることがあります.
話をしているだけで,小高い山から見下ろしているような気分を味わえる.
追伸:
個体としての生物の死はあるが,生命自体が途切れることはなく受け継がれていく。命は「もの」ではない。「こと」である。受け継がれること。そこで何が受け継がれるのか。・・・・なかなかいい言葉です