事業継続計画、ばかに堅苦しい名前です。
Business Continuity Plan(BCP) の和訳。
例えば、災害やテロなどの危機によって
事業活動が中断された場合、
残された力で優先すべき業務やサービスを保ち、
許される期間内に事業を再開出来るようにするための対策や
発生時の対応をあらかじめ規定し、リスクを最小限に抑える活動
...を云います。
9.11直後のリカバリーに企業間で大きな差が見られたことから
注目されるようになったマネジメントのようです。
確かに不測の事態や不慮の災難を想定したプログラムを
綿密に組み立てれば、復旧は速いことでしょう。
大切なことです。
が、なんだかさみしいのです。
至極当然のことなのですが、
この目的が利潤を追求することに絞られているからなのです。
ステークホルダーのためのプログラムはまた、自らの存続のためでもあるのです。
ここで、存続するのは組織。
個々の人々を思っている訳ではないのです。
組織の利益がなければ、そこに暮らす人に潤いを与えられないのは当たり前のことなのですが、しかし
なんだか寂しい気がするのです。
大きな災害の時、
事業を心配する人と、
友の心を思いやる人と、
あなたはどっちについて行きますか。
「事業継続計画」、名前が堅すぎるのかも知れませんね。
事業は人がやりくりするものですから、
「人が人として、その事業を継続するためのリスク軽減プラン」...
これなら少し納得できるかも知れません。
人の気持ちは難しいですね。
「事業継続計画」でなく、少しソフトなイメージの
「Business Continuity Plan」の中には、「人」が居るのでしょうか。
ともあれ、少しずつ世の中が変わっていきます...
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