今年も 秋は来た
取り巻く環境の妙な変化を
元気のないセミや
今夏 やたら増えた トカゲたちに 感じながら
それでも 秋が来た
実りの秋は
なんだか 落ち着いた心もちにさせてくれる
農耕民族の血が そうさせるのか
そうして
酒がうまい季節でもある
どう考えても 働きすぎの ニッポンを
どうすれば ゆったり過ごさせられるのか
そんなことを考えながら
働き中毒の 我が酒も
なにやら 進んでしまうのだ
一ヶ月も 休暇がとれる国の人たちと
9月の5連休は仕事が進まぬと嘆く 我々と
なにが どこで どう違うのか
どちらが 人らしいのか
改めて 考えてしまう
仕事中毒の身からすれば
休みが長いのは苦痛以外の何ものでもないのだ
とは思うが
小生は 長い休みはそれなりにうれしいから
きっと
仕事中毒ではなく
のめり込みやすい悪癖を 持っているに過ぎないのだろう
多くのニッポン人が
そうなのだろうと 勝手に解釈しつつ
濃い酒を ゆっくり 傾ける
欧州の片田舎に
延べ一年半ほど暮らしたが
食料をはじめ 何もない中にも
人としての豊かさを 感じたものだ
金があっても ものが手に入らないような
そんな状況ではあったが
人々の 心は とても豊かだったように思う
さて ニッポンが求める 豊かさとは
一体なんなのだろうか
実りの秋に
あらためて 思う
物質的な豊かさと 心の豊かさとの
時には 相容れないものについて
フルーツフルな結末は いかなるべきか
山盛りの果物を見て 思い巡らす
秋
その響きは
それなりに さみしさを伝えてもくれる
あのとき こうしていたら
と 深い反省も
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