終活の一環で色々なものを整理していたら、
昔懐かしい8mmフィルムが出てきました。
これは今のうちにデジタル化しなくてはと、
デジカメで動画撮影する作業をしていたのですが、
ついに映写機のランプが切れてしまいました。
あと一つランプの在庫がありますが、点灯するか否か確認する勇気も出ません。
電源オンですぐに昇天する可能性もあるからです。
因みに、我が家の映写機のランプは2015年 に製造が終わっていて、
元々1,500円程度のものが、3万円から4万円で取引されています。
このランプは元々寿命が短く、ハラハラしながら映写していましたが、
ついに来るべき時が来てしまいました。
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そこで、
LEDに換えてみよう...という気になったのです。
こういう時は秋葉原に限るのですが、
新型コロナウイルスの心配もあるので、通信販売で必要なパーツを揃えます。
先ずは、白色パワーLED【OSW4XAHBE1E】を。
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次に安定した直流電流を得るために、DC-DC昇圧モジュール【NJW4131使用品】を。
本来、LED点灯には調整可能な定電流が求められるのですが、
取り敢えず入手可能なこのモジュールキットで試してみます。
(注)定電流を確保しないとLEDが破損することがあります
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更にLEDの発熱を抑えるためにヒートシンク(ジャンク品)を設置するのですが、
その際、熱伝導を良好にするための熱伝導両面テープ【TCATT】を使うと便利なので、
これも購入します。
これらの合計は、3,200円(税込、送料別)となりました。
うまく運べば、既存ランプに比べて省エネ、コストダウンとなります。
ヒートシンク等のその他材料は、我がジャンク品置き場から探し出すことにしました。
さて、入手したLEDを映写できる程度に明るく点灯させるには、
0.5A以上の電流と35~40V程の電圧が必要ですが、
お試し作業なので、安価でやや能力の低い昇圧モジュールを使います。
40vは厳しそうですが、30v程度の出力は確保できるでしょう。
過電流とならないよう注意しながら...
昇圧モジュールは激安の半完成品なので、
端子台、電解コンデンサ、及び出力可変抵抗器のハンダ付けが必要です。
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この昇圧モジュールの入力には、古いノートパソコンのACアダプター(19v)を使います。
出力30v付近でのLED点灯試験は良好でしたので、元々の白熱ランプとすんなり交換できるよう、
ランプの口金に合わせたプレートを作り、
パワーLEDとヒートシンク、及びファンを一体化します。
ファンの電源は12v、これも遊休ACアダプターを使います。
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DC-DC昇圧モジュールの置き場所をどうすべきか迷ったのですが、
映写機内に スペースもあり、ビス穴も利用できたので、うまく収まりました。
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【結果】
ランプ切れを心配しなくても良い、とても安らかな心持ちになりました。
そうして、白熱ランプでは、走行系トラブル等でフィルムが停止すると、熱が一点に集中して
フィルムが焼けることがありましたが、LEDでは発熱が低いのでその心配はなさそうです。
今回は 電圧が低いこともあり、LEDモジュールの発熱も問題ありませんでした。
取り敢えず、お試し作業は上手く進みましたが、
今回採用した昇圧モジュールは、電圧も不十分で且つ、 定電流電源ではないので、
LEDの輝度を確保できず、LEDの破壊こそ免れましたが、
映写を満足できる照度が得られませんでした。
次のステップでは LEDモジュールを囲う反射板を作成し照度不足を補うとともに、
定電流昇圧モジュールを採用(発注済み)してLEDの能力を最大限引き出す予定です。
そうして、更なるデジタル化を進めなくては...
(追)照度アップの更なるkaizenは、
「8ミリ映写機M35のランプをLEDに」をご覧ください。。
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